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「Live for
Speed」(以下LFS)はパブリッシャーを持たない、いわゆる同人ソフト的なスタイルで、イギリスを拠点にたった3人で製作中。発売元を付けないのは商売上不利益だが、売上に左右されることなく自分達の納得するものを開発したいという理念なのだろうと推測される。自ら売り込もうとせずお客の方から評判を聞き訪ねて来るのを美徳とする…そんな日本古来の職人気質を持ったような開発チームとも言える。
LFSの大きなプランとして4段階の構想があり、S2はその第2段階らしい。また、開発プログラマーが気さくにユーザーとフォーラムで意見交換しているのも珍しい。世界中のレースゲームフリークから、多くの指摘・要望を受けいれている。人手不足ゆえ開発スピードが緩慢で、テスティングや翻訳作業などユーザー頼みの感があるが、デベロッパーと一緒なって理想のレースシミュレーターを作るというのも、LFSの隠れた魅力なのかもしれない。
マイナス面はグラフィックやモデリング、メニューデザインなど、第一線レベルから見ればかなり劣っている。また、車種・コースの数、「架空もの」が多く、一般に「レース好き」「車好き」の興味を惹かない。「ビデオゲームに登場する車はポリゴンでできており、所詮すべてが架空」と割り切ってプレイする分にはいいが、カーシミュレーターを好む多くのユーザーは、いろんな車を所有・運転してみたいという願望をささやかにゲームの世界などで叶えている部分が少なからずあるので、そういった要求にはそぐわない。
リアル思考にこだわり続けたがゆえアシスト類がなく、ゲームとしては操作が難しくプレーヤーを選ぶタイトルになっているが、「シミュレーター」路線をひた走っているLFSには避けて通れない道だろう。 |