5. 愛に総てを・・・

マリアさんが丁度三千院邸にお戻りになり、さあいよいよナギめのおしりのぺんぺん時が訪れましたわまさに今!!とかなんとかお美しく実行されんとしておりましただいたいその頃ハヤテくん、修羅場な場面が一層こじれてきてました。

そう、虎鉄さんだけでも厄介だったというのに、さらに訳のわからぬ輩がわき出てきちゃって自分に絡みにかかっていたのです。

新たに臨んで来たる刺客さんってば、みんな超好き・マキナちゃん。金髪でオッパイーンなあのお方・アテネお嬢さまの執事な人でございました。

彼は言います。「アテネがお前を欲している。すぐに来てもらおうか。」

「え?アーたんが!?」

「いや、アテネだ。」

「だから、アーたんが・・・!!?」

「違う、アテネだ。」

「やっぱりアーたんだ。」

「ちーがーうー、あーてーねっ!」

「あーたんっ!」




「そんなんどっちだってええわい!!」

 せっかく自分にだけ視線を向けてツンデレっぷりを大いに発揮してくれて、
 もうひと押し、ふた押しくらいで完全攻略できる程合いだったのに、
 こんクソガキャってば余計なところで邪魔とかしおってからに・・・。

怒りが頂点にまで達してしまった虎鉄さんを、もはや誰も止めることなどできません。

虎鉄さん、マキナちゃんに牙を剥かれだします。
「どうやら貴様は、私を本気で怒らせてしまったようだな・・・。」

「だとしたら、どうだというんだ?」

「私が先にツバつけといた綾崎を横からかっさらおうという貴様のような恥を知らない輩には・・・!!」

「待て、アテネのが先だ。」

「何!?」

「アテネはもう10年以上も前からこいつにツバつけている。それはもうベットベトに。」

「な、なんだってーーー!!!?」

・・・あまりの衝撃に立ってられずにその場に崩れ堕ちる虎鉄さん。

しかしここからが虎鉄さんの真骨頂。所詮男×男の愛の道など修羅の道。このくらいの障壁があったくらいでそうそう狼狽しきって倒れるわけにはいかないのでございます!!

今こそ、たまりにたまりきってきたこころの中の、からだの中の愛のちからを解放するとき!!みんな、虎鉄さんにすこしだけ、男と男のステキな愛とかその他もろもろいろんなものを分けてくれ!!


立ち上がる虎鉄さん。彼の上空には、なにやらドス黒い何かがうねうねしてきて、次第に大きくなって・・・・、

「●●玉!!」

虎鉄さんが声を発すると同時にマキナちゃんへと一直線に向かっていきます●●玉。こんなん喰らった暁には、割とタフでお茶目なマキナちゃんといえどもひとたまりもありません。

「ふははははは、愛の勝利だ!」勝ちを確信する虎鉄さん。

ところがドッコイ、そうは問屋が卸しません。もはや原子レベルあたりまで分解され尽くして塵と化したであろうマキナちゃんなんてほっといて、再びラ・マンと愛を語らおうとかした瞬間、なんだか目の前真っ暗なって、気がつきましたら自分の技が返ってきてたり。

そのまま喰らって、ぬらりくらりと倒れてゆかれる虎鉄さん・・・。




でもあなたは良くやった。ただ、相手が悪かっただけなのだ。

今回こそはこういう結果になり果てましたが、なあに、これから先にまだまだチャンスは満ち溢れてます。今日の敗北は、明日の栄光に繋がっているのです!!

行け、虎鉄さん!

戦え、愛に生きる騎士・瀬川虎鉄さんッ・・・!!


・・・と、虎鉄さんの英雄譚はここまでにしておきましてハヤテくん、

「さて、邪魔なひとを退治してしてくださまして、ありがとう、と言いたいところですが、僕はアーたんのところに行くわけにはいきません。」

などとアーたん的な甘い誘惑にも一切乗らず、主人のために命を賭する構えの様子。

その姿たるや、天晴れの一言に尽きるところでございますが、わざわざ出迎えに来たマキナちゃんも「はいそうですか。」と引いてくわけにはいかないのです・・・!!

「ノン、アテネだ。」

オゥなんというピントの微妙にズレた発言。しかしそんな言葉にもしっかりツッコミ入れるよう仕込まれているハヤテくん、放って置けばよいというのについついやってしまうのです。

「もういいっちゅうねんンフゥ・・・。」

・・・愚かかなハヤテくん、ツッコむことで隙とか作りまくってしまって、そこにすかさず当身を入れて気絶をさせるマキナちゃん。


「任務・・・完了。」


さて気絶しましたハヤテくんを担いでアテネお嬢さまに連絡をとるマキナちゃん。

「目標を確保した。これよりそちらに戻る。・・・なので、ごほうびくれ。」



これに対してアテネお嬢さま、毅然とした態度で接せられるのでございます。

「うるさいわね、任務完了とかかっこつけて言ってるけどちゃんと持って帰るまでが任務なのよ? ちゃんと分かってるわね? あと、万が一で持って来れなかったら痛くするからしっかり最後までやり遂げなさいね。」

「痛くされるのは嫌だ・・・。うん、最後までがんばる。だからごほうび」

「早く帰ってきなさい!!」

「うん・・・。」



・・・

さあ場面は変わってアテネちゃん。

マキナちゃんの連絡を切ったあとで、さっきまでの態度とは打って変わってルンルンスキップしちゃったりとか。ンモウ頭の中はお花畑でピンク色。




 うふふふふふハヤテが私のものになっちゃうわーらららー。

 あ、そうだ、こうしちゃいられないわね、
 祝言あげる準備しないといけないわ。

 私とハヤテの永遠の愛を、皆に認めさせなくちゃ。

 さあ、さっそく招待状をばら撒きますわよ!!









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まえのおはなし。

つぎのおはなし。

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