4. メロドラマ。

時はほんのりさかのぼりますことお美しいマリアさんがハヤテくんとお別れなさったあたりのころ。

ハヤテくん、しっかりマリアさんに誓ったこととか忠実に守ったりして伊澄お嬢さまを求めて鷺宮邸へと、決死の覚悟で赴いたりとかしておりました、たとえどんなに途中にビックリドッキリなステキイベントがあったとしても。具体的には泉お嬢さまが目の前で5,6回くらいすっころんでパンツ丸見えになっちゃっていても一切振り向いたりせず。はたまたそのあとわんわんぎゃわーハヤ太くんたらおぱんつ見たわねエッチなひとだわさあ罰としてちゅーしなさいとか言われていても聞こえぬふりして。さらにはそんなに無視をばキメ込むならばわたしのほうからちゅーしちゃうわようふふふふふふと迫られててもモノともせずにのらりくらりと かわしたりして。



・・・そんなんしながらとにかく着きます鷺宮邸。

幸運にも、その日は伊澄お嬢さま、どこにもおでかけなさらずに"しっかり者"の二つ名どおり、ドンと構えておいでになっておりました。

出逢うや否や、事情を話すハヤテくん。



するとすぐさま伊澄お嬢さま、なにやらキュピーンとキたらしく、「こうしちゃってはいられません、早く、ナギのところに参りましょう!」とか言いながら、張り切りまくってさっさと行ってしまわれたりとか。もちろん、ナギお嬢さまのおうちのほうとは真逆の向きに・・・。

「うーんドンマイ!」

そう言って、気を取り直してひとりで帰るハヤテくん。

しかしあの伊澄お嬢さまの気の取り乱しようったらもうもんのすごいものがありましたし、コレはタダゴトではないようですので急いで戻らなければいけません。なーんも策はないんけれどもとにかくせめて、ナギお嬢さまのお側についてお守りせねばなりません。

一刻も早く、お嬢さまの元にたどりかなくては!!

風よりも速く、音よりも速く・・・!!

・・・とかなんとか思って三丁目の角を曲がってみましたそんなとき、突然、用もないのに現れてくるステキ人。

そう、そのお方ってば、みんな大好き・虎鉄さん!!

彼ってば、ハヤテくんがそこを通るのを予測して待ち伏せとかしてらっしゃいました。そうしてハヤテくんを見るや、待ってましたと言わんばかりにいらん難癖付け始めます虎鉄さん。

「貴様、お嬢になんてことをしてくれたんだ!」

「え? だってあれは彼女が勝手に盛り上がってやってたことで、僕は何もしていません! むしろこっちのほうがちょっとした迷惑でしたよ!」

「な、なんと恐ろしいことを言う!? ひょっとして貴様、悪魔の子か?」

「いいや、人間ですよ。僕はただのナギお嬢さまの執事です。」

「ならば、責任をとれ!」

「責任?」

「そう、責任をとって、結婚しろ! 」

しかしハヤテくん、心の中には既に決めてかかっているあのお方・わたくしたちの美しいマリアさんしか居てないもので、そんなの受諾できるわけがないのでございます。

「そんなのお断りします! っていうか、当事者の泉さんはどうしたんですか?」

「お嬢はあのあと生徒会に呼ばれて学校に向かったが別にそんなことはどうでもよいではないか、私とお前との結婚にお嬢は関係ない! それとも、私と結婚するのが嫌か?」



「当たり前だ!」

ここまで話してやっとこさ結婚の相手というのが泉お嬢さまではなく虎鉄さんだと気がつきまして、速攻答えるハヤテくん。

しかし虎鉄さんもひるんだりとかなさいません。

「フフフ、相変わらずのツンデレっぷりだな、見事なものだ。・・・しかし、そろそろ自分に素直になったらどうだ? さあ、己の心を開放して、私に抱きついてくるがいいゲフゥ。」

言い切る前にみぞおちとかにキレイにキめて、さっさと先に向かわんとするハヤテくん。

けれども虎鉄さんも腐っても執事、この程度の攻撃などで引いたりなどはしないのです・・・!!

「ハニー、いいかげん素直になりたまいよ?」

そのまま抱き寄せたりする虎鉄さん。

そんな虎鉄さんにボディブローを容赦なく叩きつけますハヤテくん。


・・・と、そおんな修羅場な局面で、新たな刺客が現れたりとか!!

「お前をさらいに来た。」



そう言って、ラブラブ街道まっしぐらなふたりの前に、アテネお嬢さまの頼もしき執事・マキナちゃんが立ちはだかるのでありました。







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まえのおはなし。

つぎのおはなし。

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