いい会社はどこにある?いい人材はどこにいる?―「伸びる人」と「伸びる企業」の条件



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就職前に読んでおきたかった

求人に騙され、大会社に入れたことを喜んだ数年前の就職活動を思い出しました。著者によれば3年以内に3割の人間が転職するといいますが、まさに私はそうでした。情報の正しい見抜き方や会社選びのポイントがわかりやすくまとまっていて、社風がいかに大事なのかも痛いほどわかりました。就活の前に読んでおきたい一冊です。
また著者は、求人情報がいかに広告チックなのかを暴いてくれたような気がします。会社の人事部もこれを読めば、マッチングした人材を採用できるコツがあり、ミスマッチ防止につながると思う。
この本の情報は就職・採用にかかわる日本人には見逃せない内容です。
高給優遇できません

著者は自社の求人広告に「高給優遇できません」と書くそうだ。

これは、良い人材を確保したいと願う企業に対して「本音の書かれていない求人広告ではダメだ」という著者からのメッセージである。一方、良い企業に就職したいと願う学生に対しては、SPI対策をするのは時間の無駄だと言い切り、ありのままの自分を採用担当者に見せることが幸せな就職をする唯一の方法だと著者はアドバイスする。

こう書いてしまうと当たり前でありきたりな内容の本だと思われてしまいそうだが、著者は株式会社リクルートから独立して興した制作会社の現役社長なので、三千社を超える求人広告の制作に携わってきたチクチクするリアルな肌触りと埃くさい臭いが本書からは伝わってくる。

豊富な事例や広告制作ノウハウ、果ては経営論にまで及ぶ多彩な記述に目を回し、メリーゴーランドからふらつく足取りで降りたかのような読後感を味わうかも知れないが、本書を貫く主張は実にシンプルで「企業も学生もありのままの自分を伝えよ」ということに尽きるのである。

惜しむらくは、企業の採用担当者にも学生にも読んで貰いたいという構成が、本書の軸になる主張を見えにくくしてしまったのかもしれない。これを減点して星4つとしたが、これまでにない採用・就職指南書であることは間違いない。



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